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トップヘッドホン関係【オーバーヘッド型ヘッドホン】 SENNHEISER HD650 レビュー

【オーバーヘッド型ヘッドホン】 SENNHEISER HD650 レビュー

SENNHEISER/HD650
型式:開放/ダイナミック
用途:リスニング
ドライバー口径:約φ40mm(自己計測)
出力音圧レベル:103dB/mW
インピーダンス:300Ω
再生周波数帯域:10~39,500Hz
質量:260g
備考:収納ケース付属
購入価格:¥40,800
参考URL:http://www.sennheiser.co.jp/jp/icm_jp.nsf/root/09969

hd650_001.jpg hd650_002.jpg
総合的に見て装着感はなかなか良好。頭頂圧についてはほぼ問題ない。
コブが二つあるあまり類を見ない設計だが巧く圧力を分散させている。
(オーテクのウイングサポート風の感触で自分的には理想の形状に近い)
側圧は若干強く、長時間使用すると圧迫感でじわじわとキツさを感じる。
しかし一ヶ月ほど使用を繰り返していると側圧力はそれほど気にならなくなってくる。
(使い込みで側圧が緩くなったのか、単にベストポジションを見出したのかは不明。
ただ、それでもHD555と比較すると側圧は若干強く、重量も感じやすい。)
ヘッドバンド長の調節については段階調節仕様で動きがやや硬く調整しづらい。
また、調整部に長さの目盛り表記がない点には若干の不便さを感じる。
耳をすっぽり覆うハウジング形状で装着時は耳が完全にフリーになる。
パッドの材質やハウジング内部が広いせいか通気性も良く耳が蒸れにくいのは好印象。
下を向いてもズレない。ケーブルは取り回しやすく、変に絡まったりしない。
着脱できるケーブルで断線対応が個々人で容易なのは好感がある。

解像度・分解能・音場表現いずれも高い水準を持っている。
音場表現は頭全体を包み込むような独特の癖があるが広さ・明確さ共に非常に良い。
HD555によく似た空間表現だがそれよりも前方定位感が強いのも特徴的。

やや低音寄り。
個々の音に重みがあり確固とした存在として感じ取れる。
低域からローエンドまで伸びており厚みは普通。
常に超低域が音場に沈んで鳴っている状態で少々息苦しさがある。
人によってはこれが篭りっぽさや独特の暗さを感じる要素になるだろう。
ドラム・ティンパニは開放型の割りに重く、腰を据えた鳴り。
低域の量感の割りに中高域の鮮明さはなかなかのもの。
音のキレはいまひとつ。ベースやバスドラは暴れず高い解像感を持つ。
金管楽器の伸び・鮮やかさ・迫力いずれも良い。
弦楽器は線が太めだが滑らかさも程よく聴き易い。ピアノの質感も悪くないが
もう少し明るく硬質な鳴りのほうが好みだという人もいるだろう。
ボーカル表現は非常に巧い。純粋に褒められる出来。
他楽器との分離は十分で声の厚み・迫真性・癖に関して批判材料が極めて少ない。
厚みと存在感のあるボーカルを多くのソースで破綻なく鳴らしてくれる。
ただ、個人的にボーカルのハイトーンや明るさを楽しむ場合はあまり合わないと感じる。
独特の音場で重厚なオーケストラを楽しみたい人に特におすすめできるが
ポップスやロック、DJサウンドを聴いても相性が特段悪いとは感じない。
基本性能だけで見ても素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれる機種。

SENNHEISER/HD650
POPS
ROCK
 CLASSIC 
 JAZZ 
 VOCAL 
4
4
5
5
5
ELECTRONICA
Easy Listening
DJ
4
5
4
 解像度  分解能  音場表現 
快適性
C/P比
5
5
5
4
---
 5段階評価で「3」が水準、「5」が優。
 ※この表は現在試行運用中です。
DT880PROとの比較
HD650はやや低音より。
DT880PROはそこそこフラットだが細かく言えば高音寄りの弱ドンシャリ。
解像度・分解能はHD650がやや上。
音場の広さ・前方定位感の強さ共にHD650の方にやや分がある。
ローエンドはどちらも不足なく伸びているが量感にしろ厚みにしろHD650が目立つ。
高域の鮮やかさはほぼ互角。どちらかというと繊細な傾向なのはDT880PRO。
DT880PROと比べるとHD650の方が落ち着いた力強く大振りな音を出す。
DT880PROでは線が細すぎたりシンバル音などで一部刺激を感じることがあるが
HD650は基本的に刺激とは無縁で音が細すぎると感じることもない。
実体感はほぼ互角だがHD650のボーカルの方が太く存在感がある。
コーラスの柔らかさやボーカルの艶っぽい表現はどちらも巧い。
どちらかというと明るい女性ボーカルを楽しみたい場合にはDT880PROの方が合う。
双方、クラシックを聴くのに相性が良いが使い分けるならば
DT880PROの線の細さや刺激が気になる時やより広い音場を求める場合はHD650。
HD650でキレ不足を感じたり低域が濃すぎ重過ぎと感じる場合はDT880PRO。
電子系の打ち込み音の場合はHD650の方が質感的に癖がなくソースを選ばない。
どちらの機種もインピーダンスが高いため、相応の出力を持ったアンプの使用を推奨したい。

HE-5LEとの比較
どちらもやや低音寄りだが高域はHE-5LEの方がやや目立つ。
ローエンドにしろ低域にしろHE-5LEの方が厚み・量ともに若干多いが
温かみのある質感・ベースの量感・響きのあるドラムなどは双方近い表現をする。
どちらも締まりはいまひとつだがあえて言うなら量が僅かに控えめのHD650の方がタイト。
芯の太さ・響きはHE-5LEの方がややある。スピード感はどちらもそれほどない。
HE-5LEの方がソースによって低域の一部帯域で多少ボンつくのが気になる。
基本性能は音場の広さ・個々の音の聴き取りやすさ・分離の潔さでHE-5LEの方がやや上。
空間に余裕を持って描写するという点でもHE-5LEがやや優勢。
HD650も聴くに十分すぎる性能を持っているがHE-5LEに比べると性能にやや不満が出る。
どちらも低音が多く暗い音調を感じさせるが明瞭さは問題ないレベル。
ボーカルはどちらも厚みがあり実体感は十分。癖が無く埋もれず聴きやすい。
高域はHE-5LEの方がやや派手に広がる。高域の伸び・微細音描写力はHE-5LEがやや上。
アコギやハープでしなやかさ・繊細さの表現はHE-5LEの方がやや巧い。
HE-5LEの音が軽いとか低音・高域の主張が煩わしいと感じる場合はHD650。
HD650よりも豊かな音の広がりや個々の音の分離の良さを求めるならHE-5LE。
07/28/ (火) 22:40| ヘッドホン関係 | コメント(-) | トラックバック(-) | 編集
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